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決算書の読み方④

山岡公認会計士・税理士事務所 山岡 健一

2013年11月25日発行

 前回の続きとして粉飾決算による会計操作についての説明をします。

今回は、貸借対照表を使った会計操作について説明致します。
そもそも会社は、銀行から借りてきたお金(負債)や株主から出資されたお金(資本)を、設備投資などで運用し、製品を販売して(資産)、増やすことで利益を出すのでした。

ということは、運用している「資産」が増えても会計上の利益になります。また、引当金などの「負債」を減らす事も利益につながります。

 この2つが、貸借対照表を使った会計操作となります。
・資産をふくらませる
・負債をなるべく計上しない

まず、資産をふくらませるテクニックとしては大きく2つあります。
1つ目は、含み益のある資産を売却する事です。
利益が足りなくて困ったから、含み益のある株式を売ったというのが代表例です。また、これと似た方法としては、リース会社と契約して会社の資産を一旦売却し、その資産をリースする方法です。帳簿上は、資産が再評価され時価との差額が利益として計上されます。

 また、複雑な会計処理になりますが、会社のM&Aにより、資産の評価替えが行われます。その際の評価を変えて、資産を膨らますという方法があります。

 連結会計の際、将来の収益力を見越して計上する「のれん」があります。「のれん」は、無形固定資産ですが、実態のない資産でもあり恣意性の余地が入り込みますので、会計操作の恐れがあります。

次回は、負債をなるべく計上しない方法の会計操作について説明致します。

山岡 健一
山岡公認会計士・税理士事務所
山岡公認会計士・税理士事務所代表。1979年生まれ、福岡県出身。2006年公認会計士試験に合格後、2011年に独立開業。
コンサルティング型の会計士として企業の顧問業務を行っている。

URL:http://www.yamaoka-cpa.com/
電話番号:092-739-3450(代)

山岡公認会計士・税理士事務所 山岡 健一さんのコラムです。

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