資金繰りについて
山岡公認会計士・税理士事務所 山岡 健一
2014年01月28日発行
今回は、資金繰りについて説明します。
決算で黒字であっても資金がショートすれば会社は倒産します。これを黒字倒産といいますが、どういった原因で起こるのでしょうか?
これは、過剰在庫や掛代金の未回収や過大な設備投資等の原因により発生します。
会計上は、在庫は「商品」勘定、掛代金は「売掛金」勘定、設備投資は「建物」や「土地」等の勘定科目で表現されます。
これらはいずれも資産勘定となり貸借対照表に計上されます。
会計の決算書のみ重視してしまうと、まだ現金化されていない資産が多額であれば会計上利益は出ているが、資金が足りないという現象となります。また、この場合お金がなくても納税が発生します。
会社では月次決算と合わせて、月次ベースで資金繰り表を作成しましょう。いざ、月末の支払いで現金が足りないという事にならないように事前に予定表を作成し、資金が不足しそうであれば、運転資金として銀行融資を検討したりできます。
資金繰り表については、支払は漏れのないようにし、収入にしては厳しめに検討する方が良いでしょう。「○○の取引先は今月末までに入金があるだろう」では、もし入金がなかった場合には、月末の支払いができなくなる可能性がでてきます。
資金繰り表については、最低でも3か月先の予定まで作成した方が良いでしょう。そして、金融機関にも融資を受ける際の、資料として有効になります。
山岡 健一
山岡公認会計士・税理士事務所
山岡公認会計士・税理士事務所代表。1979年生まれ、福岡県出身。2006年公認会計士試験に合格後、2011年に独立開業。
コンサルティング型の会計士として企業の顧問業務を行っている。
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電話番号:092-739-3450(代)
山岡公認会計士・税理士事務所 山岡 健一さんのコラムです。