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決算書の読み方

山岡公認会計士・税理士事務所 山岡 健一

2013年07月24日発行

今回は、損益計算書の利益の考え方を説明します。
例えば、利益が500万円の場合、お金が500万円儲かったと思うのではないでしょうか。でも、この感覚のまま財務諸表を見ていると、会社の利益を見誤ってしまいます。会計の世界では、キャッシュが手元に入らなく利益を計上するからです。
キャッシュが500万円あるというとき、それは手元に500万円の現金があるという事実があります。しかし、「利益が500万円あります」というとき、会計上の損益計算により500万円の利益が出たという意味でしかありません。会計上の損益計算では、キャッシュによる増減よりも、ある程度操作の余地があります。
なぜ、会計上の損益ではキャッシュベースの利益にしないのでしょうか?
その理由は、キャッシュベースの利益にすると様々な弊害が生じてしまいます。
例えば、ある年に設備投資をして機械を10億円で購入したとします。
この機械は、何十年間も使用して、その機械により製品を作り利益を生み出します。その機械の購入費用の10億円を購入年度に一括で計上すると購入年度だけ多額の赤字になり、投資家や金融機関等の利害関係者は混乱すると思います。
 それよりも減価償却という方法により、毎期一定額を費用化する方が合理的といえます。
また、在庫についても支払時にすべて費用計上すると、売上との関係性がなくなってしまい適正な損益計算とはいえません。
 このようにキャッシュベースの利益では混乱を招く為、会計上の利益では、合理的な期間損益により損益を計算します。

山岡 健一
山岡公認会計士・税理士事務所
山岡公認会計士・税理士事務所代表。1979年生まれ、福岡県出身。2006年公認会計士試験に合格後、2011年に独立開業。
コンサルティング型の会計士として企業の顧問業務を行っている。

URL:http://www.yamaoka-cpa.com/
電話番号:092-739-3450(代)

山岡公認会計士・税理士事務所 山岡 健一さんのコラムです。

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