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小さな会社の『自分で考え行動する』社員の創り方⑤

コンサルタントエム 光永 尚慰

2013年11月30日発行

社員と信頼関係を築く時に気をつけなければいけないポイント

前回は自分が持っているネガティブな要素※に基づいて対処法を実施することで、「価値観を共有する」社員を発見でき、そのような社員をまずは1人でも見つけて味方になってもらう事が大切だというお話をさせていただきました。(※ネガティブな要素:自分が他人にされたら嫌だなぁと思う要素) 今回は社員との信頼関係を築くうえで気をつけなければいけない事をお話したいと思います。

今までお伝えした方法を地道にやっていくと、一定の社員は安心感をもって働くようになり、社員との間に少しずつ信頼関係が築かれていきます。しかしある行動をやってしまうと、今まで積み上げてきた信頼関係が一気に崩れてしまいます。しかもその行動は私たちがついついやってしまうような、よくある行動です。
それはどんな行動なのでしょうか?
それはズバリ… 
「謝らない」 です。

私たちは対等な人間関係の下では、自分が過ちを犯した場合必ず謝りますよね。しかし、社長と社員、上司と部下、親と子といった上下関係が明確な場合、結構「謝る」という行動をおろそかにしている人が実際は多いのです。

例えば、社員があなたに書類の確認を依頼したとします。あなたはその時「やっておく」と言ったにも関わらずやっていない。社員がどうなっているか確認すると「忘れていた」との返答。挙句には「こっちは忙しいんだから念押しの確認するくらい気を利かせろ」と逆ギレ。

 どうですか、心当たりはありませんか?これは社長と社員という関係だから出来たことですよね?これがお客さんとのやり取りだったら、真っ先に謝りますよね。
私たちは自然と人間関係を上下で見てしまいがちですが、その価値観こそが社員との信頼関係を築くうえでネックになっているのです。

この連載を読んでくださる方の中には、頭を下げる行為に抵抗のある人もいらっしゃると思います。また、謝るという行動以外でも、感謝したり褒めたりという行為でカバーできるのでは、と思うかも知れません。確かに感謝したり褒めたりする行為でも充分な効果が期待できます。が、その上で私はあえて「謝る」という行為をお勧めします。

次回は、その理由をお伝えしたいと思います。

光永 尚慰
コンサルタントエム
組織人事コンサルタント兼社会保険労務士
社労士業務と合わせて、採用・社員教育・人事制度構築など、人事領域に特化したコンサルティングを福岡の中小企業を中心に行っている。

URL:http://consultantm.com/
電話番号:092-822-7518(代)

コンサルタントエム 光永 尚慰さんのコラムです。

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