小さな会社の『自分で考え行動する』社員の創り方⑦
コンサルタントエム 光永 尚慰
2014年02月03日発行
社員のやる気を引き出す方法
前回は社員との信頼関係を築くうえで、「謝る」という行為を私が勧める理由をお話しました。
今回は社員との有効な関係が築けてきたなと感じた時に、ぜひやっていただきたいことをお話したいと思います。
前回までにお伝えしたとおり、社員に「安心感」を与え、地道に人間関係を築く努力を重ねていると、少しずつ社員との雑談が増えたり飲みに行ったりと、直接部下と交流する時間が増えてきます。
そのような交流が持てるようになったら、是非やっていただきたいこと…
それは、
「社員にやってみたい仕事を聞く」 です。
実はあなたが社員に望むキャリアと社員自身が望むキャリアは結構違っていたりします。例えば、あなたは社員であるA君に営業の分野で活躍して欲しいと思っていたとしても、現在A君の関心ごとは人事方面であったりします。将来A君が営業方面で実力を発揮するのか、人事方面で実力を発揮するのかは、今現在誰にもわかりません。しかし、社長であるあなたの役割は、このように個人のキャリア希望をしっかりと聞きだし、会社の現状と突き合わせて、できる限り個人の望むキャリア形成を手助けする事なのです。そうすることで、A君は確実に自分で考え行動する社員に一歩近づく事ができます。
ちなみに、社員に聞く時のポイントを一つお伝えしておきます。それは、「かしこまった場所で聞かない」と言うことです。
つまり、飲み会の席だとか、タバコを吸いながら雑談をしている最中などお互いにリラックスしている時にさり気なく聞くことが大切です。一方で、このような配慮をしても、中には明確に答えられない社員の方もいらっしゃいます。そんな場合は、「今仕事上でどんな事に興味があるのか」を聞いてあげて、それに合ったものを提案してあげても良いかと思います。
こうしてやってみたいことが明確になったら、是非チャレンジさせてあげて下さい。きっとあなたが驚く程の成果がでると思います。
次回は、チャレンジさせるにはどのタイミングが良いのか、をお伝えしたいと思います。
光永 尚慰
コンサルタントエム
組織人事コンサルタント兼社会保険労務士
社労士業務と合わせて、採用・社員教育・人事制度構築など、人事領域に特化したコンサルティングを福岡の中小企業を中心に行っている。
URL:http://consultantm.com/
電話番号:092-822-7518(代)
コンサルタントエム 光永 尚慰さんのコラムです。